10万円台で買えるアンティーク時計と選び方のポイントを紹介
アンティーク時計

ヨーロッパの伝統的なスーツスタイルを好む人たちの間で、今話題になっているアンティーク時計。
古い時代に製造されたアンティーク時計はクラシックスタイルと相性抜群で、古き良き紳士のスタイルを現代で実現させるためのマストアイテムともいえます。
アンティーク時計は製造数が少ないため、モデルによっては数十万円〜数百万円で高騰していますが、人気ブランドの人気モデルでも10万円台で手に入ることがあります。
今回は、できるだけ予算を抑えつつも良質なアンティーク時計を購入したい皆さんに向けて、10万円台で買えるおすすめのアンティーク時計と選び方のポイントをご紹介していきます。
アンティーク時計と呼ばれる腕時計について
アンティークという言葉は、一般的に製造から100年以上経った家具や宝石に使われます。
ただし、物自体の歴史がまだ浅い場合には、数十年前の個体でもアンティークと表現されます。
世界ではじめて男性用の腕時計が誕生したのは1904年であり、腕時計の歴史は100年程度です。
そのため、アンティーク時計は1970年以前に製造された機械式時計に対して使われることが多くなっています。
機械式時計とは、ゼンマイを巻き上げて針を動かす時計のことで、腕時計が誕生する前の懐中時計から機械式ムーブメントが搭載されていました。
数十年以上前に製造された機械式ムーブメントを搭載した腕時計をこよなく愛するファンは多く、アンティーク時計は今でも一定以上の需要があるのです。
10万円台のアンティーク時計の選び方のポイント
これからアンティーク時計を購入しようと考えている方は、どのようなポイントに注目して選んでいいか悩むでしょう。
皆さんが運命の一本と出会えるように、10万円台のアンティーク時計の選び方のポイントをご紹介していきます。
有名ブランドで選ぶ
アンティーク時計の初心者は、購入したあとに後悔しないように現在も人気のある本格派の有名ブランドを選ぶのがおすすめです。
国内の有名ブランド
機械式腕時計が生まれたのはヨーロッパですが、日本でも高機能で信頼性の高い腕時計を製造する有名ブランドが多数あります。
- グランドセイコー(Grand Seiko)
- シチズン(CITIZEN)
- オリエント(ORIENT)
- タカノ(TAKANO)
- リコー(RICHO)
この中でもグランドセイコーとシチズンは歴史が古く、数々の名作を誕生させている国内の注目ブランドです。
海外の有名ブランド
海外のアンティーク時計はとてもデザイン性が高く、歴史のある有名な高級腕時計ブランドが多く存在します。
- ロレックス(ROLEX)
- オメガ(OMEGA)
- タグ・ホイヤー(TAG HEUER)
- IWC
- パテック・フィリップ(Patek Philippe)
- カルティエ(Cartier)
海外の有名ブランドの歴史と伝統が詰まったアンティーク時計は、1本もっておいて損はしないでしょう。
状態を隅々までチェックする
アンティーク時計を購入する場合、実際に手にとって状態をしっかり確認することが大事です。
ケースやベルトの傷や変色を確認するのは大前提であり、他にもオーバーホールした時期や故障歴、純正のパーツを使っているかどうかを確認しましょう。
人気モデルを10万円台で購入する場合、すべて合格点になるのは難しいですが、購入前に一つずつチェックすることで満足度の高い一本を選べるでしょう。
アンティーク時計の特徴をしっかり理解する
アンティーク時計は長持ちしやすいというメリットがありますが、新品の腕時計のように耐久性や防水性が高くないことを理解しておかなければなりません。
新品の腕時計に防水性が備わっているのは当たり前になってきましたが、アンティーク時計の場合は防水性がなく、水の侵入によって故障に繋がる可能性があります。
また、ゼンマイを自分で巻く必要がない自動巻きであっても、巻き上げ効率の悪さから止まってしまう可能性があることを想定しておかなければなりません。
しかし、脆いからこそ美しいと考える人も多いのがアンティーク時計です。
10万円台のアンティーク時計でも、メンテナンスを定期的に行えばほぼ永久的に使用できるため、生涯の相棒となるでしょう。
10万円台で買えるアンティーク時計を5つ厳選して紹介
ここからは、実際に10万円台で買えるおすすめのアンティーク時計をご紹介していきます。
先にご説明した有名ブランドから厳選していますので、ぜひ参考にしてみてください。
グランドセイコー|GSメダリオン
セイコーブランドであるグランドセイコーの高級腕時計はとても高価ですが、10万円台で入手できるアンティーク時計もあります。
10万円台で購入できる1960年代後半に発売された「61系 GSメダリオン」は、当時のグランドセイコーの最高技術とアイデアを駆使して誕生した腕時計です。
国内初となる自動巻き10振動が搭載されたモデルで、グランドセイコーの代表的なGSデザインの8000番ケースでつくられています。
ケースの裏側にはこのモデルの象徴となるメダリオンのデザインが施されており、歴史と伝統が感じられます。
当時は多くの人が「GSメダリオン」に憧れていましたが、今も尚その魅力は色褪せず、多くのファンに愛されている名作です。
シチズン|クロノマスター
シチズンは、1918年に創立された尚工舎時計研究所から誕生した、日本を代表する腕時計ブランドです。
シチズンのアンティーク時計はグランドセイコーと比較して安価で入手しやすく、10万円台を予算とすると多くのモデルを選択肢に入れることができます。
その中でもおすすめしたいのが、当時のシチズンにおいて高精度ムーブメントが搭載された「クロノマスター」です。
「クロノマスター」は、機械式時計で一定以上の精度があるかどうかを審査するクロノメーター優秀級検定の合格同等品であり、正確で長持ちする腕時計として評価されました。
文字盤と裏蓋に鷲のエンブレムが入っているのが特徴的で、クラシックスタイルとマッチする逸品です。
ロレックス|オイスターデイト
腕時計の歴史を創り上げてきたロレックスは、機械式腕時計においても革命を起こしてきました。
「ロレックスは高価で手を出せない」という人もいますが、10万円台で入手できる人気モデルもあります。
1960年〜1970年にかけて製造された「オイスターデイト」は、デイト機能付きの手巻ムーブメントを搭載したロレックスを代表するモデルです。
10万円台の「オイスターデイト」は、社外製のベルトの場合は15万円前後、ステンレスブレスの場合は10万円台後半で入手できる可能性があります。
オーソドックスな3針で、シルバー基調のケースと時計盤、アップライトインデックスがエレガントな雰囲気を漂わせます。
ケースサイズは「35mm×11mm」で着け心地が良く、プライベートでもビジネスでも身につけたい1本です。
オメガ|シーマスター
世界的に有名なスイスの高級腕時計ブランドのオメガ。
「シーマスター」は、数あるオメガの腕時計の中でも有数の歴史を持ち、今でも非常に人気の高いシリーズです。
1960年代頃の「シーマスター」は、当時において高い防水性と暗い海の中でも正確に時間を把握できる視認性の高さが評価されていました。
古い製造年のシーマスターはシンプルな機構で、矢印のような針ではなくドーフィン針やペンシル針が採用されているモデルが目立ちます。
オメガのダイバーズウォッチといえば「シーマスター」であり、10万円台で入手できるアンティーク時計の代表格といえるでしょう。
IWC|ヨットクラブ・オートマチック
1868年、スイスのシャフハウゼンに創業したIWCは、ユーザーを飽きさせない洗練されたデザイン性を追求する老舗腕時計ブランドです。
「ヨットクラブ・オートマチック」は、その名の通りヨットマンに向けてつくられた自動巻きのモデルで、IWCの歴史の中でも傑作と呼ばれています。
ムーブメントとケースの間に設置された特殊なリングとラバーが衝撃を吸収する役割を担い、加えて当時において高い防水性が備わっています。
10万円台で購入できる1970年代に製造された「R 811 AD」は、シルバーのケースとディープブルーの時計盤の組み合わせがとてもクールで、3時の位置にはデイト機能を搭載。
IWCのロゴやアップライトインデックスが渋さを放ち、スーツスタイルの腕元をさり気なくおしゃれにします。
世界中にたくさんの愛好家がいるIWCのアンティーク時計は、10万円台で手に入るモデルが複数あるため要チェックです。
まとめ
歴史のある有名ブランドのアンティーク時計は、希少価値が高くとても高価なイメージがありますが、10万円台でも良質で人気のモデルを手に入れることが可能です。
たとえば、ロレックスのオイスターデイトやオメガのシーマスターなどの傑作が10万円台で入手できるため、何を選んでいいか悩んでしまう方も多いでしょう。
そのような悩みを抱えている方は、世界最高峰の品揃えを誇るアンティーク・ヴィンテージ専門店「黒船時計店」までご相談ください。
「黒船時計店」は、ロレックスやオメガはもちろんのこと、高級腕時計マニアが好む多数のブランドのアンティーク時計を取り揃えています。
10万円台のアンティーク時計も複数ご用意しており、Webサイトでも豊富な品数でご紹介していますので、ぜひこの機会に「黒船時計店」までお問い合わせください。