【アンティーク時計】1961年製の国内・海外モデルおすすめ5選
アンティーク時計
高級腕時計といえば、ロレックスやオメガ、タグ・ホイヤーなどの有名ブランドの名前が挙がりますが、古い年代に製造されたアンティーク時計が今注目を集めていることをご存じでしたか?
一般的に、1970年以前に製造された腕時計のことアンティーク時計と呼び、当時の面影を残した味わい深いビジュアルやデザインに魅力を感じている人がたくさんいるのです。
今回は、1961年に製造されたアンティーク時計から、国内と海外のおすすめモデルを5つ厳選してご紹介していきます。
アンティーク時計の中でも歴史の古い名作を取り上げていますので、ご興味のある方はぜひご覧になってください。
1960年代のアンティーク時計とは?
アンティーク時計の多くは自分でゼンマイを巻いて時計の針を駆動させる「機械式時計」で、その多くは1970年以前に製造されました。
1960年代は機械式腕時計の全盛期であり、日本ではセイコーやシチズン、海外ではロレックスやオメガなどの時計ブランドが高い技術を活かして数々の名作を世におくりました。
アンティーク時計は、高度な技術をもった時計技師が一つひとつ丁寧に作り上げるため当時は大量生産ができず、現在は価格がかなり高騰しています。
古い年代に製造されたにもかかわらず、頑丈で耐久性が高いのがアンティーク時計の特徴でもあり、メンテナンスを怠らなければ半永久的に使用することも可能です。
1970年以降はクオーツ時計が市場に出回り、機械式腕時計は徐々に影を潜めていきましたが、古きを愛するアンティーク時計ファンやコレクターによって再び注目を集めるようになったのです。
国内メーカー1961年製|おすすめのアンティーク時計を紹介
1961年(昭和36年)は、坂本九さんによる名曲「上を向いて歩こう」が大ヒットした年であり、ファッションにおいてはチロリアン・スタイルやセミスリーブシャツなどが流行しました。
そんな1961年に国内メーカーで製造されたおすすめのアンティーク時計を厳選してご紹介していきます。
グランドセイコー|ファーストモデル Ref.J14070E
グランドセイコー(Grand Seiko)は「最高の普通」「実用時計の最高」をコンセプトに掲げる、セイコーが所有する高級腕時計ブランドです。
1961年、グランドセイコーは記念すべき腕時計のファーストモデルを発表しました。
「Cal.3180」が搭載されたファーストモデル「Ref.J14070E」は、ゴールドのケースにホワイトの時計盤、そしてインパクトのあるバーインデックスが目を引きます。
ゴールドのアップライトバーインデックスには、18金無垢の装飾が施されており、ゴージャスで高級感あふれています。
ファーストモデルの初期型は「Grand Seiko」の書体が彫り文字やプリントでしたが、このモデルはアップライトになった最終型になります。
グランドセイコーのファーストモデルは、国内のアンティーク時計を語る上で数せない名作でしょう。
タカノ|シャトースーペリア Cal.521
タカノ(TAKANO)は、1899年に高野小太郎氏が名古屋で創業した幻の時計メーカーです。
タカノが腕時計を製造し始めたのは1957年からですが、伊勢湾台風によって工場に深刻な打撃を受け、1959年9月には操業停止となってしまったのです。
その後、何度か商品を開発するも経営が回復することはなく、リコー(RICHO)に吸収されてしまったのです。
「シャトースーペリア」は、1961年頃に製造されたデザイン性の高い名作です。
ダイヤルの中心がホワイト、外周がゴールドという2トーンがとても美しく、時計盤はレコード盤の溝のような加工が施されています。
彫刻刀で掘ったような渋いインデックスも「シャトースーペリア」のこだわりのポイントです。
セイコーやシチズンと並ぶポテンシャルを持ちながら、短命だった幻のメーカー「タカノ」のアンティーク時計はコレクションにも最適です。
海外メーカー1961年製|おすすめのアンティーク時計を紹介
海外メーカーのアンティーク時計は高級感のあるデザインが多く、日本と比べるととてもラインナップが豊富です。
1961年は海外製の機械式時計の名作が多く存在する年で、ロレックスやオメガなどが独自の技術とアイデアを駆使した素晴らしい腕時計を誕生させました。
次項からは歴史と伝統が詰まった、1961年製の海外メーカーのアンティーク時計を厳選してご紹介していきます。
ロレックス|デイトジャスト Ref.1603
世界中の高級腕時計ファンから愛されているロレックス(ROLEX)は、1905年にロンドンで創業された腕時計メーカーです。
1907年には時計産業の聖地で有名なスイスに事務所を移し、翌年にROLEXの商標登録をしました。
ロレックスは数々の名作を生み出しましたが、その中でも1955年から登場した「デイトジャスト」は圧倒的な知名度を誇ります。
デイトジャストとは、0時になった瞬間にデイト表示が切り替わる機構のことで、当時は画期的な発明だったため世界中から注目が集まりました。
1961年に製造された「Ref.1603」は、デイトジャストの初期モデルです。
3本ラインのスリーテッドベゼルという珍しいベゼルが搭載されており、僅かな期間でしか製造されなかったため、とても希少価値の高い一本となっています。
質感の良いシルバーケースとベルト、そしてパールホワイトの時計盤の組み合わせは、シンプルでエレガントな印象を受けます。
スタイリッシュなデザインと高精度のムーブメントでロレックスの代名詞となった「デイトジャスト」は、選んで間違いない一本といえるでしょう。
オメガ|30mmキャリバー Ref.14714-61SC
1848年にスイスで創業された長い歴史をもつオメガ(OMEGA)は、1939年に「30mmキャリバー」を開発して一気にブランド力を高めました。
キャリバーはムーブメントの直径を表すもので、「30mmキャリバー」はその名のとおり30mmのムーブメントが搭載されたモデルです。
イギリスで開催された腕時計ムーブメントのコンクールにオメガが初めて参加した際に、「30mmキャリバー」がクラスAで堂々の1位を獲得。
「30mmキャリバー」は、オメガの歴史を語る上で外せない傑作なのです。
1961年に製造された「Ref.14714-61SC」は「Cal.285」を搭載しており、光沢のあるシンプルなブラックの時計盤と、シルバーのアップライトインデックス、ドーフィン針から大人シックな印象を感じられます。
オメガの名を世界に轟かせた「30mmキャリバー」は、アンティーク時計にはじめて触れる人にもおすすめの逸品です。
IWC|オールドインター1961年製
IWCは1868年に創業されたスイスの時計メーカーで、設立当初は「インターナショナル・ウォッチ・カンパニー」という名で伝統的技術を活かした懐中時計や高級腕時計を製造していました。
1961年に製造された「オールドインター」は、両方向巻き上げのペラトン方式で巻き上げの効率が良く、機構部品が少ないため壊れにくいという特徴があります。
シルバーのケースとホワイトシルバーの時計盤からは上品な雰囲気が感じられ、綺麗にカットされたバーインデックスが良いアクセントになっています。
また、シャープなドーフィンハンドもスタイリッシュなビジュアルと絶妙にマッチしており、美しさに定評のある逸品です。
細部に至るまで洗練されたデザインの「オールドインター」は、大人のさり気ないおしゃれアイテムとして愛用できるでしょう。
まとめ
1961年に製造されたアンティーク時計から、国内と海外のおすすめモデルを厳選してご紹介しました。
ゼンマイを巻いて駆動させる機械式のアンティーク時計は、デジタル化が進んだ今だからこそより趣を感じられるギアといえるでしょう。
クオーツ時計が市場に出回る前の1960年代は、機械式腕時計の全盛期でもあり、ブランド力を高まるきっかけとなったロレックスのデイトジャストやオメガの30mmキャリバーなど名作が誕生しました。
アンティーク時計は希少価値が高く高価なため、どのようなメーカーのどのようなモデルを選んでいいか悩んでしまうでしょう。
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