アンティーク時計のベルトを修理する方法は?種類や選び方を紹介
アンティーク時計

自分の時計に合っているベルトを探す…これは実はなかなか難しいもの。
腕時計の中でも特に壊れやすいパーツであるベルトは、長く使い続けていればいきなり破損してしまうことも珍しくありません。また、見た目や使い心地はまったく変化がなくても、劣化が進んでいて早急な修理が必要なケースも多々あります。
とくに、製造年が古いアンティーク時計であれば、ベルトの劣化が進んでいる可能性は極めて高いです。この先も安心して使い続けるためにも、ベルトに関する知見は深めておいて損はありません。
この記事では、アンティーク時計のベルトの種類、修理方法、選び方を解説していきます。アンティーク時計のベルトを修理したいと考えている方、または新しいベルトに変更して気分を一新したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
ベルトの種類
そもそも時計のベルトの種類は、大きく分けて以下の4つに分類されています。
- 金属
- 革
- ナイロン
- ラバー
それぞれの種類で長所と短所が異なりますので、まずは自分のアンティーク時計にどのベルトが合っているかを見極めるために、それぞれの特性を理解しておきましょう。
金属
最もオーソドックスかつ多くの時計に使われている金属ベルトは、機能面でもファッション面でも使いやすく、ジャケットにもシャツにも合わせやすいデザインになっています。
金属なので水に強く、汚れが目立ちにくいという特長があります。さらに、耐久性に優れているため、他のベルトと比べると寿命が長いので頻繁な修理を必要としません。
一方で、費用が高く重量が少し重たいというデメリットがあります。頻繁にベルト交換をしたくないという方には合っていますが、ベルトをこまめに変えるという方にとっては費用面で躊躇してしまう場面が訪れてしまうかもしれません。
カジュアルからフォーマルまで使いやすく、汗にも強いので仕事中でも違和感なく使い続けることが可能です。アンティーク時計を普段使いしたいと考えている方におすすめのベルトです。
革
革ベルトの多くは牛革ですが、ワニ革、馬革、トカゲ革など、さまざまな種類があります。
レザーのベルトは他のベルトに比べると簡単に変えることができ、大人の色気を演出できるという特長があります。また、金属に比べて重量が軽いため、長時間つけていてもベルトの重さを感じることは少ないでしょう。カラーバリエーションも豊富に揃っているため、頻繁にベルトを変えるという方に合っています。
一方で、水に弱く耐久性が低いというデメリットがあります。簡単に変えられるため経年劣化で衰えてきたなと感じればすぐに変えることはできますが、こまめにベルトを変えるのが面倒くさいと感じてしまう方には合っていません。
ナイロン
布製品のナイロンベルトは、リーズナブルな値段で気軽に交換できるという特長があります。また、重量も軽く柄やカラーも豊富に用意されているため、いつでも気分を一新できます。
しかし、カジュアルすぎる見た目がデメリットに感じる方も多くいます。ファッション性には優れているものの、スーツなどのフォーマルな恰好に合わせるのは難しいでしょう。
ラバー
金属や革に比べれば主流のベルトとは言えませんが、ナイロンのベルトを愛用している方も多くいます。黒っぽい色が多いので、男性のクールな服装には合わせやすいでしょう。
ラバーの大きな特長は、軽さと水に強いという点です。しかし、金属や革に比べるとカジュアルすぎてしまうため、フォーマルな服装の時に合わせるのは少し難しいということを覚えておきましょう。
また、素材がゴムなので匂いが気になってしまうという方もいます。実際につける前に、着け心地などを確かめてみることをおすすめします。
アンティーク時計のベルトを修理する方法
アンティーク時計のベルトを修理する方法は、自分で行うかメーカー・時計修理専門店へ依頼するかのどちらかです。修理が必要なほど破損しているベルトは早急な交換が必要になりますが、初めてのベルト交換は自分で行ってみることをおすすめします。
アンティーク時計のベルトは思ったよりも簡単に交換できます。その際に必要となる器具は「バネ棒外し」だけなので、自分で交換してみたい方は事前に購入しておくようにしましょう。
アンティーク時計のベルトを自分で修理する際の手順は以下の通りです。
- 時計のリューズを上にして差し込み口からバネ棒外しを差す
- 頭が下がったバネ棒をゆっくりとずらす
- 片方のバネ棒が外れたらベルトが外れる
ほとんどの時計には差し込み口がありますが、万が一ない場合は、バネ棒外しをラグとストラップの隙間に差し込んで外します。また、最近では着脱が簡単にできるイージークリック式を採用しているベルトも多くありますので、まずはどのような手順で外すタイプかを見極めましょう。
ちなみに値段に関しては、自分でベルトを変える場合は当然ですが購入したベルトの費用だけです。正規メーカーや時計修理専門店でもベルトを交換してくれますが、高いところでも2,000円以内で対応してもらえるでしょう。
時計修理専門店であればベルトを取り扱っているところも多いため、お店の中でどれがいいかを決めてプロの方へそのまま交換を依頼できます。当然ですが、自分で交換するよりも時計が傷つくリスクなどは軽減できるので安心して修理できます。
アンティーク時計のベルトを選ぶ時のポイント
自分が持っているお気に入りのアンティーク時計をさらに輝かせるためには、ベルト選びがとても重要です。ここからは、時計のベルトを選ぶ時にチェックすべきポイントを紹介していきます。
正確なサイズにすることが重要
どれだけ良いアンティーク時計、良いベルトであっても、サイズがあっていなければ意味がありません。デザインや素材にこだわることは間違っていませんが、まずは自分が持っているアンティーク時計に合っているサイズのベルトを選ぶということを大前提に考えましょう。
サイズ選びで重要なのは、ラグの幅です。ラグ幅とはベルトと時計本体が取り付いている部分のことで、定規などで事前に計測しておくと良いでしょう。
また、これは好みもありますがベルトの長さを決めるのも重要なポイントです。一般的には指1本ほどの緩みを持たせるのが良いと言われていますが、これに関しては自分の好みで長さを調節するようにしてください。
利用シーンを考える
上記項目でも説明したように、時計のベルトは全部で4種類に分かれており、それぞれ一長一短の特長があります。そのため、自分がアンティーク時計をどのような場面で頻繁に使うかを事前に考えておくことがとても重要です。
たとえば、フォーマルな恰好をしていることが多いビジネスシーンでの利用を考えているのであれば、高級感を演出できる革のベルトがおすすめです。反対に、ナイロンやラバーはカジュアルさが前面に出てしまうベルトなので、ビジネスシーンでは利用しない方が良いでしょう。
フォーマルな場面に不向きなナイロンやラバーは、カジュアルな服装で過ごす休日やスポーツをする時のベルトに最適です。たとえばジョギング中にアンティーク時計をつけて汗を流しても、ナイロンやラバーは汚れにくいですし、拭いたり洗ったりできるので清潔に保てます。
このように、利用シーンによってベストなベルトは変わってきます。ベルトを選ぶ前に、アンティーク時計をどのような場面で使うかを考えてみましょう。
気ままに選んで問題なし
一見すると難しそうに感じてしまうかもしれませんが、慣れてくれば時計のベルト交換は簡単にできるようになります。そのため、上記であれやこれやと説明してきましたが、自分が気に入ったデザインのものを自由に選択して問題ありません。
「アンティーク時計のベルトはこれでなければいけない」といった決まりは一切ありません。自分が気に入ったもの、デザイン、素材がそのアンティーク時計の最適なベルトです。
ベルト交換に慣れてくれば修理が必要な場面で早急に変更できますし、その日の気分や利用シーンに合わせてパパっと交換できるようになります。
というわけで、アンティーク時計のベルトをどれにしたら良いのか悩みすぎる必要はありません。アンティーク時計をつけている時間を楽しむことこそが最も大切な心構えです。
まとめ
アンティーク時計のベルトの種類、修理方法、選び方のポイントを紹介してきましたが、参考になりましたか?
腕時計にとってベルトはとても重要なものです。一見すると劣化していないように感じるベルトも、長年使い続けているのであればどこかにガタがきているかもしれません。慣れてくれば自分で簡単に修理することができますので、アンティーク時計の楽しみ方のひとつに『ベルト選び』があるということは忘れないようにしてください。
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