アンティーク時計人気ブランドランキングTOP3【国内・海外】
アンティーク時計
歴史のある腕時計ブランドから誕生した洗練されたデザインのアンティーク時計。
クオーツ時計が誕生する1970年以前に主流だった機械式のアンティーク時計は、製造から数十年以上経った今でも多くの愛用者がいます。
アンティーク時計は、世界的に有名な高級ブランドを格安で入手できるメリットがありますが、はじめて手を出す初心者の方はどのブランドを選んでいいかわからないと思います。
そこで今回は、当サイトが独自に格付けした「アンティーク時計の人気ブランドランキングTOP3」を、国内ブランドと海外ブランドに分けてご紹介していきます。
【国内】アンティーク時計の人気ブランドランキングTOP3
機械式時計はヨーロッパが発祥とされていますが、1950年代にスイスの高度な精密機械を輸入できるようになってから、日本国内でも高品質の機械式時計を効率よく生産できるようになりました。
1970年以前に製造された機械式時計をアンティーク時計と呼ぶことが多いですが、現在も有名な日本の歴史あるブランドが数々の名作アンティーク時計を誕生させました。
まずは、日本の腕時計の歴史に名を刻んできた、アンティーク時計人気ブランドランキングTOP3をご覧ください。
【3位】オリエント(ORIENT)
日本の歴史のある腕時計ブランドの中でも、屈指の人気を誇るのが「オリエント」です。
1950年(昭和25年)、腕時計を製造する多摩計器株式会社が設立され、翌年に「オリエント時計株式会社」に社名変更。同年に「輝ける星」をイメージするオリエント初の機械式腕時計「初代オリエントスター」が誕生しました。
オリエントは、常に3つのよろこびを追求した腕時計づくりを心がけてきました。
- 着ける悦び
- 魅せる悦び
- 繋ぐ慶び
オリエントの名機は数多く、初代オリエントスターをはじめ、ゼンマイが切れにくいダイナミック、オリエントの高級ラインとなるロイヤル、海外トレンドをいち早く取り入れた初代ダイバーを誕生させました。
“よろこび”を追求したオリエントのアンティーク時計は、長く愛用できる一本となるでしょう。
【2位】シチズン(CITIZEN)
セイコーと並んでアンティーク時計の国内ブランドで人気なのが、1918年(大正7年)に創業されたシチズンです。
時計金属商である山﨑龜吉氏は、「懐中時計の国産化」を目標に掲げてシチズンの前身となる「尚工舎時計研究所」を設立。その後、1924年に懐中時計の第一号「CITIZEN」を製作しました。
そして1930年に、当時の東京市長の後藤新平伯爵により「永く・広く・市民に愛される時計」という想いが込められた「CITIZEN」が社名に取り入れられたのです。
1931年に初となる機械式時計「CITIZEN F型」を発売
シチズン初の機械式腕時計は、1931年に発売された「CITIZEN F型」です。アラビアインデックスを採用したレトロ感あふれる5ビートの手巻き時計は、発売当初こそ海外製品の影に埋もれてしまいましたが、徐々に売れ行きを伸ばしていきました。
その後、シチズンは国内初となる機能を搭載した数々の名機を誕生させていくのです。
- 1949年:国産初の「本中三針」と搭載した「ニューシチズン 」を発表
- 1952年:国産初の日曜月のトリプルカレンダーを搭載した「CITIZEN カレンダー」を発表
- 1956年:国産初の耐震装置付き時計「パラショック」を発表
- 1959年:国産初のベルが鳴るアラーム腕時計を発表
時代を先駆ける新しい機械式時計を誕生させてきたシチズンのアンティーク時計は、日本製だからこその趣があるデザインに興味がある方におすすめです。
【1位】セイコー(SEIKO)・グランドセイコー
日本のアンティーク時計を語る上で外せないのが、約140年の歴史を誇る「セイコー」です。
1881年(明治14年)に創業され、中古時計の販売・修理などを行っていた服部時計店は、「精巧な時計つくり」を目標に掲げて「精工舎」を設立しました。
1923年には関東大震災による火災で工場を失ってしまいましたが、1924年に「セイコー」をブランド化して新たなスタートを切ったのです。
そして、セイコーによってアンティーク時計のブランドでも高い人気を誇る「初代グランドセイコー」が誕生します。
人気のアンティーク時計を排出した「初代グランドセイコー」
1960年、セイコーはスイスの高品質の高級腕時計と戦えるブランド「グランドセイコー」をリリースしました。
グランドセイコーは、1967年に「44GS(手巻き時計)」「62GS(自動巻時計)」、そして翌年にマジックレバー搭載の「61GS(高精度自動巻き時計)」を続々と発表し、国内の腕時計ファンの注目を集めました。
独自に製造した調速脱進機やヒゲゼンマイなどが使われたグランドセイコーの機械式時計は、高品質で実用性の高く、ザラツ研磨によって複雑な輝きが生み出されています。
世界と対抗できるグランドセイコーの名機を、はじめてのアンティーク時計に選んでみてはいかがでしょうか。
【海外】アンティーク時計の人気ブランドランキングTOP3
続いては、世界的に有名な海外のアンティーク時計の有名ブランドランキングをご紹介していきます。
ヨーロッパは機械式時計誕生地でもあり、スイスは高級腕時計の聖地として数多くの人気ブランドを排出しています。
アンティーク時計をはじめて買うなら誰もが知っている有名ブランドを選びたい、そう思っている方も多いのではないでしょうか。
それでは、海外の人気ブランドランキングTOP3をご覧ください。
【3位】パテックフィリップ(Patek Philippe)
パテックフィリップは、1839年に二人のポーランド人によってスイスで創業された「パテック、チャペック社」を前身とした、世界三大高級時計メーカーです。
社名が「パテックフィリップ」に変更されたのは1851年で、同年に世界初の鍵なし時計をロンドン万国博覧会で出店してヨーロッパ中から話題を集めました。そして、1868年にはスイス初となる腕時計を誕生させたのです。
ヨーロッパから世界へと羽ばたいていったパテックフィリップは、1932年に代表的なモデル「カラトラバ」を発売。特徴的なラウンドケースや立体的なバーインデックス、ドーフィン針の「カラトラバ」はロングセラーを記録し、アンティーク時計でも人気です。
1976年には当時において高い防水性を備え、船窓をモチーフとした個性的なデザインの「ノーチラス」を発売。ケースが薄く、スポーティーさも兼ね備えた「ノーチラス」は、他人とは異なるデザイン性の高い高級腕時計が欲しい人におすすめされます。
パテックフィリップはアンティーク時計でも比較的高価になりますが、生涯身につけていられる至高の名機と巡り会えるでしょう。
【2位】オメガ(OMEGA)
日本でも絶大なる人気を誇るオメガは、スイスで高級腕時計を製造する偉大な歴史のある老舗ブランドです。
1849年に時計職人のルイ・ブランがスイスで工房を設立し、その後、跡を継いだ息子たちがオメガを高級腕時計ブランドへと成長させました。
当時は職人が手作業で腕時計を製造するのが当たり前の時代でしたが、オメガは精密機械を導入して作業工程の自動化し、世界で初めて部品ごとの分業化を実現させました。
1894年、オメガは当時の最高技術を結集して製造した新型ムーブメント「19ラインキャリバー」を発表。そして、究極を意味し、ギリシャ文字の最後の「オメガ」を社名に採用したのです。
1948年に発売された防水性を備えた「シーマスター」は、アンティーク時計でも非常に人気が高く、年を重ねるごとに防水性が大幅に強化されてきました。
そして、オメガの代表的なモデルで最も輝かしい歴史があるのが、1957年に宇宙飛行の計時機器として開発された「スピードマスター」です。
「スピードマスター」は、1969年にアポロ11号に登場した宇宙飛行士に着用されたという唯一無二の歴史をもち、ムーンウォッチという称号も与えられたほどです。
歴史に名を刻んだオメガの傑作のアンティーク時計は、身につけるだけではなくコレクションとしても映える逸品なのです。
【1位】ロレックス(ROLEX)
ロレックスは、言わずと知れた世界最高峰の高級腕時計ブランドです。
1905年、ハンス・ウィルスドルフがロンドンにウィルスドルフ&デイビス社を設立し、時計の輸入販売を開始。そして、1908年に「ROLEX」を商標登録して本格的に時計製造をスタートさせました。
腕時計の聖地となるスイスに移転したのは1919年で、1926年には世界初の防水性・防塵性を搭載した「オイスターケース」の特許をスイスで取得しました。
まるで牡蠣の殻のように内部を保護するオイスターケースは、当時ロレックスにしかできない高い技術によって製造された防水ケースとして、世界中から注目を集めたのです。
ロレックスはオイスターケースをはじめとして、以下の3大発明で腕時計史に名を刻んでいきました。
- 1926年:牡蠣の殻のように内部を保護する「オイスターケース」
- 1931年:360度回転式のローターでゼンマイを自動巻きする「パーペチュアル機構」
- 1945年:0時になった瞬間に日付表示が切り替わる「デイトジャスト機構」
その後、ロレックスの代表的なモデルとなる登山用に開発された「エクスプローラー」やプロダイバー用に開発された「サブマリーナー」などが続々と誕生しました。
高機能腕時計パイオニアとなったロレックスは現在も大人気ですが、古い歴史と伝統が詰まったアンティーク時計を格安で入手してみてはいかがでしょうか。
まとめ
アンティーク時計の人気ブランドランキングTOP3を、国内ブランドと海外ブランドに分けてご紹介しました。
日本の機械式時計は耐久性に優れ、精度も信頼性が高いという特徴があり、オリエント、シチズン、セイコー(グランドセイコー)がアンティーク時計ファンから人気を集めています。
海外の機械式時計はスイスの高級腕時計ブランドが人気で、パテックフィリップ、オメガ、ロレックスなどによってつくられた歴史と伝統が詰まった名機はコレクションとしても高い価値があります。
アンティーク時計選びに悩んでいる方は、ご紹介した国内・海外の人気ブランドTOP3の中からお気に入りのモデルを探してみてはいかがでしょうか?
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