【アンティーク時計】1966年製の国内・海外モデルおすすめ6選
アンティーク時計

アンティーク時計とは、1970年以前に作られた機械式時計のことです。現在では、30年以上経った時計をアンティークと呼ぶようになったため、1980年代に作られた比較的新しいものであってもアンティーク時計と呼ぶ場合もあります。
アンティーク時計はそもそも中古品なので、どのような使い方や手入れをされてきたのかによって、それぞれの個体に独特の味が出てきます。しかも、人とかぶることは滅多にないため、自分だけの特別な時計を持ちたい方に非常におすすめです。
現行モデルでは手が出ないような価格の海外ブランドでも、意外と購入しやすい場合もあります。一方、国内ブランドのアンティーク時計も、その精度やシンプルなデザイン、実用性など魅力的です。
時計は日常だけでなく、ビジネスシーンでも必須となることから、選ぶ際に国産と海外産のどちらにするか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこでこの記事では、アンティーク時計にはじめて触れる方でも扱いやすいモデルが多い、1966年製の一押しモデルを国産、海外産に分けてご紹介します。
国内ブランドのおすすめ
1996年は、当時世界一だったオメガの精度をセイコーが抜いたとして、日本の精密産業にとって転機となった年です。
現在では、メイドインジャパンの信頼性は世界屈指のものとなりましたが、当時世界最高峰のスイスの技術を超えることはとてつもない快挙でした。
ここでは、日本国内で製造された1996年製の一押しモデルを3つご紹介します。
セイコー「62グランドセイコー」
セイコー史上初の自動巻モデルである「62グランドセイコー」。そもそも6216マチックを基礎キャリバーとして「62マチッククロノメーター」という名前で売り出されました。
ところが、当時の国内時計メーカーはクロノメーター同等の精度を社内基準として歩度証明書を添付していたため、スイスからクロノメーター表記の中止を求められました。そこで、セイコーは1967年に表記をGSに変えて販売したのです。
ではなぜ1966年製のグランドセイコーが流通しているのかというと、マチッククロノメーターのケースをそのまま流用して販売したからです。このため、ケースの個体表記は1966年のままのものが存在します。
62グランドセイコーの特徴は、リューズを巻く必要がない自動巻であることをデザイン上で強調するために配置された、4時の位置にあるリューズです。
個体数は少ないですが、コレクションとしても手に入れておきたい逸品です。
シチズン「クロノメーター 31石」
1962年に発売され1966年まで製造されたシチズンのクロノメーター 31石。ひとつの個体に対してひとりの職人が全工程を担当して製造され、シチズンの技術を宣伝することを目的に作られた時計です。採算度外視してでも製造、販売されたため、当時のセイコーの最高級時計グランドセイコーよりも高い価格設定でした。
国産最大の30mmの機械を搭載したクロノメーター 31石は、大型の37mmケースに鷹の爪を連想させる太いラグが印象的です。
オリエント「ファイネス ウルトラマチック」
オリエントは、1950年創業の国産時計ブランドです。高いデザイン製と独自のセンスで機械式時計が主流だった時代に人気を博し、現在でも多くのファンがいます。
ファイネス ウルトラマチックはグランプリの後を引き継ぎ、当時のオリエントの最高級機として1966年に登場しました。
搭載されているcal.33900は、デイデイトカレンダー付きの自動巻き時計として世界一薄い3.9mmで、発売から4年後の1970年まで抜かれることはありませんでした。
とにかく薄さにこだわって作られたファイネス ウルトラマチックは、非常にスマートながらオシャレなデザインに仕上げられた逸品です。
海外ブランドのおすすめ
アンティーク時計は、新品にはない味わいや個性があり多くのファンを魅了し続けています。それに加え、誰でも知っている一流ブランドのものが手の届く価格で販売されているのも魅力のひとつです。
ここでは、海外産1966年製一押しモデルを3つご紹介します。
ロレックス「デイトジャスト Ref.1601」
1945年に登場したデイトジャストは、ロレックスの三大発明のひとつであるデイトジャスト機構がはじめて搭載されたモデルです。
ロレックスの三大発明とはオイスターケース、パーペチュアル、デイトジャストと呼ばれるもので、デイトジャスト機構は午前0時になると瞬間的にカレンダーの日付を送る機構です。
デイトジャスト Ref1601は、ロレックス三大発明のすべてを備え1960年から1980年代まで製造された3rdモデルで、ムーブメントは自動巻の名機Cal.1570を搭載。
美しく高級感のあるケースのレトロなデイトジャスト Ref.1601を身につけているだけで、ロレックスの歴史を感じられます。
オメガ「コンステレーション 12角」
歴代オメガの中でも、多くのアンティーク時計ファンに支持されているコンステレーション 12角。1952年に発売されて以来、オメガのドレスラインとしても根強い人気を誇っています。
コンステレーションとは、英語で星座を意味します。物語性を感じる、12個のインデックスを繋いだような文字盤のデザインが特徴的です。
全体のバランスがよいラウンド型の美しいステンレス素材のケースで、裏には魅力的な天文台の観測ドームと星が描かれたメダリオンがついています。
オメガの自動巻ムーブメントの中でも、全盛期時代を象徴するスワンネック型緩急針微動調整装置付きの公認クロノメータームーブメントを搭載。日常使いのアンティーク時計としても非常に優秀なので、はじめてのアンティーク時計としておすすめのモデルです。
パテックフィリップ「カラトラバ Ref.3445」
パテックフィリップを語る上で外せないカラトラバは、エンブレムであるカラトラバ十字を象徴する代表的なコレクションです。
カラトラバというと、1932年から70年代まで販売されたRef.96(通称クンロク)をイメージする方が多いですが、Ref.3445はスモールセコンドに日付のついた自動巻きモデルという非常にめずらしい時計です。
シンプルなデザインですが、ケースサイズや針、インデックスのデザインなどのバランスがとても魅力的な逸品となっています。
また、カラトラバ Ref.3445は名機Cal.27-460Mを搭載しています。薄型で軽量化されているため、非常に実用性が高いのも特徴です。
まとめ
1966年製の一押しモデルを国産、海外産に分けてご紹介しましたが参考になりましたか?
近年、アンティーク時計の人気がじわじわと上がってきているのは、大手ブランドが新作として復刻モデルを出していることが理由のひとつです。復刻モデルが注目されることで、その元となっているオリジナルモデルが気になるのは当然のことなのかもしれません。
とくに、1966年頃のモデルはアンティーク時計にありがちな繊細さもないため、日常使いしやすいのも魅力です。比較的実用に耐えうるスペックを持っているモデルもたくさんあるので、アンティーク時計がはじめての方でも使いやすいのではないでしょうか。
もちろん今回ご紹介したモデルは、1966年製のアンティーク時計のほんの一例にすぎません。じっくりと購入店を選び、納得がいくまで探してみるのも楽しいものです。
東京の池袋にある「黒船時計店」は、ロレックスやパテックフィリップなど、世界中の豊富なブランドを取り揃えているアンティーク・ヴィンテージ時計の専門店です。
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