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アンティーク時計の取り扱いで注意すべき5つのポイントと日常のお手入れについて

アンティーク時計

はじめてアンティーク時計を購入しようとしている方、もしくはすでに購入したという方は、どのように取り扱いに気を付けるべきなのかが気になりますよね。

機械式時計は職人の手でひとつひとつ丁寧につくられたものなので、普段から取り扱いにも注意する必要があります。

この記事では、アンティーク時計の取り扱いで注意すべきポイントと、お手入れについて詳しくご紹介します。

アンティーク時計を長く愛用できるよう、注意すべき点を理解しておきましょう。

機械式時計の特徴

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英語で「Mechanical watch(メカニカルウォッチ)」と呼ばれる機械式時計は、ゼンマイを巻き上げ、そのゼンマイがほどける力を動力とする時計のことです。

機械式時計には手巻と自動巻が存在し、それぞれ特徴が異なります。

手巻は手でリューズを巻くことでゼンマイが巻き上がります。必要最低限の機械が収納されているため、軽く厚みを抑えられているのが特徴です。手間はありますが、手巻はドレスウォッチに多いため、特別な日に手巻の機械式時計を選ぶという方も少なくありません。

ムーブメントが裏から見えるシースルーバックを採用しているものでは、手巻時計は余分なものがないため美しいムーブメントを堪能できるようになっています。

一方、自動巻は、手につけて日常の動作を行うだけでローターが自然に回転し、自動的にゼンマイを巻き上げてくれます。

そのため、手でゼンマイを巻き上げることに不自由さを感じる方は、自動巻の時計を選ぶ傾向にあります。

アンティーク時計の取り扱いで注意すべき点

アンティーク時計

アンティーク時計は、それぞれの時代を感じられるようなスタイルが、自分だけのオリジナルを楽しみたい方に人気となっています。

まずは、アンティーク時計の取り扱いで注意すべき点をご紹介します。

衝撃に注意

アンティーク時計のムーブメントは非常に精密に作られているため、衝撃が原因となり時計にとって致命的な故障を引き起こす可能性があります。

日常生活を送るうえで、落下、激突などが起こることで内部が破損してしまう恐れがあるため注意しましょう。

さらに、野球やテニス、ゴルフなどの腕に衝撃がかかるようなスポーツの際には、必ずアンティーク時計は外すようにしましょう。

長時間振動を与えることも危険とされているため、オートバイ、自転車、電動のこぎりの使用時などは注意が必要です。

磁気に注意

時計の部品には金属が使用されているため、磁気が時計の機能に影響を及ぼす可能性があります。

さらに、磁気への接触時間が長くなると、磁気帯びによって動かなくなったり、精度不良を起こしたりする原因となります。

磁気帯びが発生した場合は、自然に磁気が抜けることはないため、修理が必要となってしまいます。

そのため、以下のようなものの近くには時計を置かないように気をつけましょう。

  • 携帯電話
  • パソコン
  • テレビ
  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ など

この他にも、家電製品はほとんどが磁気製品となっているため、磁気製品の半径5cm以内には長時間時計を放置しないことをおすすめします。

水気に注意

アンティーク時計を扱ううえで気をつけたいことの一つとして、防水性があまりないということが挙げられます。

1960年代以降の時計になると、防水性のある時計も発売されていますが、経年により防水機能が損なわれている可能性が高いです。

内部に水が浸入してしまうと、部品が劣化してしまい故障の原因となります。

手を洗う際には時計を外す、雨の日の取り扱いに注意するなど、水がかからないように日頃から注意する必要があります。

温度変化に注意

通常の腕時計は、0~40℃以内の使用が推奨されていいます。あまりにも寒すぎる、暑すぎる環境にあると、時計が進んでしまったり遅れてしまったりする原因となります。

ひげゼンマイが伸びたり縮んだりすることや、時計内部に使用されているオイル精度が維持できなくなることが原因です。

日差0秒に調整されている時計でも、気温差によって5秒以内の遅れや進みが見られるケースがあります。

温度だけではなく、気圧の影響を受ける場合もあるため、飛行機の中や山の上などでも時計の精度に影響を及ぼす可能性があります。

リューズの巻きすぎに注意

手巻の機械式時計を動かすために必要な、リューズを巻くという行為ですが、毎回きつく巻いていると故障の原因になる可能性があります。

リューズは10回程度巻くだけで十分なので、それ以上巻いているという方は注意しましょう。

何年もリューズを巻きすぎている行為を繰り返していると、部品が摩耗して機械に過剰な負担をかけている場合もあります。

また、リューズが重いと感じたら中の油が切れている可能性があります。油切れを起こすと金属疲労やパーツが摩耗する原因となるため、極端にリューズが重い場合は修理依頼をするようにしましょう。

アンティーク時計のお手入れ方法

アンティーク時計

アンティーク時計を長く使用するためには、日々のお手入れも重要となります。

ここからは、アンティーク時計のお手入れ方法をご紹介します。

磨いたほうがよい箇所

時計のお手入れには、セーム皮やマイクロファイバークロスを使用して、以下のような場所を拭きましょう。

  • 風防
  • エンドピース
  • ブレスレット
  • ラグの裏側 など

風防が汚いと、針や文字盤が見づらくなってしまいますし、見た目の印象を左右する場所でもあるため、風防は毎日綺麗に磨くようにしましょう。

また、腕と接触する部分は汗や皮脂によって汚れやすくなります。ブレスレットやラグの裏側など、汚れやすい部分は使用後に拭くことで綺麗な状態を維持できます。

細かい部分はブラシやつまようじを使用

細かい部分は歯ブラシや専用のブラシ、つまようじを使用して丁寧に汚れを取り除きましょう。

とくにケースとベゼルの間や、リューズ付近は汚れが溜まりやすいのでよく確認する必要があります。

可動パーツであるリューズや回転ベゼルは、清掃不良によって故障が起こりやすい部分でもあります。

細かい部分の清掃を怠ることで、リューズや回転ベゼルが動かなくなってしまうこともあるため、定期的に清掃するようにしましょう。

定期的にオーバーホールに出す

オーバーホールとは、徹底的に点検するという意味をもつ言葉で、アンティーク時計は3年に一度はオーバーホールをしたほうがよいとされています。

オーバーホールは以下のように行われます。

  1. ケースからムーブメントを取り出し分解する
  2. パーツを外し、破損しているパーツを交換する
  3. パーツを超音波洗浄にかける
  4. 歯車などにオイルをさす
  5. 元通りに組み上げる
  6. 精度のチェック、防水性のチェックを行う

オーバーホールを行うことによって、新品同様に生まれ変わることが可能です。

さらに、ムーブメント内部の部品も綺麗に掃除され、破損しているパーツを取り換えることもできるため、未然に大きな故障を防ぐことにもつながります。

まとめ

アンティーク時計の取り扱いで注意すべきポイントと、お手入れについてご紹介しましたが、参考になりましたか?

アンティーク時計はほとんどが機械式時計のため、記事内でご紹介したようにさまざまな場面で取り扱いに気をつける必要があります。

さらに、ご自身で時計を使用したらその都度お手入れを行うことで、よりお気に入りのアンティーク時計を長持ちさせることができるでしょう。

日常でのお手入れを行いながら、アンティーク時計であれば3年に一度はオーバーホールをしてメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

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