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アンティーク時計の文字盤が汚れる原因と予防方法

アンティーク時計 文字盤 汚れ

文字盤は腕時計の顔です。

腕時計はファッションの一部としてつけるケースが多いため、いつまでも購入した当時のままのオリジナルな姿を維持したいですよね。しかし、使っている年月が長ければ長いほど、経年劣化による汚れは避けることができません。

ベルトなら汚れが目立てば交換するなどの対応がすぐに取れますが、文字盤はそうはいきません。とくにアンティーク時計の場合すでに同じものが作られていないため、交換しようと思っても同様のパーツを見つけることができない時もあります。

この記事では、アンティーク時計の文字盤が汚れてしまう原因と対処法を紹介します。腕時計の顔である文字盤をいつまでも綺麗な状態で維持できるよう、アンティーク時計を持っている方は原因と対処法をしっかり把握しておきましょう。

アンティーク時計の文字盤が汚れる原因

アンティーク時計 文字盤 汚れ

そもそも、なぜアンティーク時計の文字盤は汚れてしまうのでしょうか。文字盤はガラスで守られているため簡単には汚れないと思っている方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。

主に以下で紹介する原因により、腕時計の文字盤は汚れてしまいます。

湿気

アンティーク時計の文字盤が汚れる原因の一つ目は湿気です。

近年の腕時計は防水性能が高く加工が施されているものばかりですが、アンティーク時計は防水性能が低いという弱点があります。そのため、湿気が侵入することで文字盤が錆びてしまい、それが汚れているように見えてしまう劣化の原因になるというわけです。

アンティーク時計は防水仕様で作られていたとしても、すでに作られてから数十年が経過しているため、防水性能はないと思いながら使いましょう。

水に浸けることはもちろん、湿気がある部屋で保管しない、汗にも注意するなど、日頃から湿気や水気に注意しながら使うことで、文字盤の汚れを防ぐ効果があります。

日焼け

腕時計は屋内屋外問わずつけているものなので、日焼けによる変色で文字盤が汚れているように見えてしまうというのも大きな原因になります。

アンティーク時計のように長年使い続けられている時計や、使用頻度が高い時計に関しては、日焼けの影響で文字盤の色が変色してしまうことはよくあります。

しかし、これは厳密にいえば汚れではありません。日焼けによる変色になるため、文字盤そのものを交換しなければ対処できません。

ホコリ

文字盤が汚れる原因がホコリの場合もあります。ガラスで覆われている文字盤にホコリが入ってしまう理由は、リューズの操作です。わずかな隙間からホコリが内部へ侵入し、それが蓄積していくことで汚れになります。

もちろん、リューズの操作を1回するだけで汚れの原因になってしまう程の大量のホコリが侵入することはありませんが、アンティーク時計のように長年使っている時計の場合は、ホコリの蓄積が汚れの原因になる可能性は十分に考えられます。

塗料の剥がれ

塗料が塗られている文字盤は多くありますが、それが剥がれて汚れているように見えてしまうというのも原因として考えられます。

塗料の剥がれは経年劣化によるものであり、アンティーク時計の場合は文字盤のパーツがないことがほとんどなので、これもまた対処するのは難しいでしょう。

近年では夜光塗料が塗られている時計が多く、それが剥がれることで汚れのように見えてしまう場合もあります。

アンティーク時計の文字盤は自分で拭き取ってはいけない

アンティーク時計 文字盤 汚れ

前述したように湿気、日焼け、ホコリ、塗料の剥がれなどが原因で文字盤は汚れていきますが、ここで気になってくるのが、アンティーク時計の文字盤の汚れを自分で綺麗にできるのかという点ではないでしょうか。

結論から言うと、アンティーク時計の文字盤の汚れは自分で拭き取ってはいけません。

その理由は、文字盤の汚れは厳密にいうと汚れではない場合がほとんどだからです。さらに、文字盤の汚れがホコリなどの汚れであった場合でも、綿棒などで自分で拭き取ろうとすると塗装まで剝がしてしまい、悪化させてしまう可能性もあるのでおすすめできません。

アンティーク時計の文字盤は上記で紹介した原因を対策することで対処はできますが、すでに汚れてしまっている文字盤を綺麗にしようと考えている場合は、自分で清掃するのではなく文字盤そのものを交換する道を探るようにしましょう。

しかしながらアンティーク時計の場合、交換する文字盤がないケースがほとんどです。そのため、常日頃から文字盤が汚れないような使い方を意識することがとても重要なのです。

アンティーク時計の文字盤を汚さないための予防方法

アンティーク時計 文字盤 汚れ

アンティーク時計の文字盤が汚れてしまった場合、その対策方法は清掃ではなく交換しかありません。そのため、長く文字盤を綺麗に維持するためには、常日頃からアンティーク時計を汚さない予防方法が不可欠です。

ここからは、大切なアンティーク時計の文字盤を汚れから予防する方法を紹介していきます。

保管場所に気を付ける

アンティーク時計の文字盤の汚れを予防するためには、最適な環境下で腕時計を保管することがとても重要です。天敵である湿気、高温、ホコリ、磁気などを避けるため、以下の場所では大切なアンティーク時計を保管しないようにしてください。

  • 高温多湿な部屋
  • 床から高い場所
  • 水場の近く
  • 電子機器の近く
  • 直射日光が当たる場所

大原則として、高温多湿な環境で保管してはいけません。日焼けや湿気が文字盤が汚れる原因であると上記で説明した通り、防水加工がされていないアンティーク時計を湿気が多い場所に保管してしまえば、サビの進行が加速してしまう可能性があります。

また、スマホやテレビ、パソコンなどの電子機器の近くで保管するのもNGです。アンティーク時計は機械式時計なので、部品は金属です。そのため、常に磁気がある環境で保管していると部品が磁気を帯びてしまい故障の原因になります。

よくタンスに時計を保管している方もいますが、その場合は乾燥剤や脱臭炭を入れないようにしてください。これらは湿気対策で入れるものがほとんどなので、タンスの中が乾燥しすぎてしまいアンティーク時計内部の潤滑油まで乾燥させてしまいます。

アンティーク時計を保管する場所は、常温で風通しが良いホコリと湿気が少ない場所が最適です。保管場所に気を付けることで文字盤の汚れを予防する効果がありますので、アンティーク時計をオリジナルの状態で長く使い続けるために細心の注意を図りましょう。

定期的なオーバーホール

自分が持っているアンティーク時計を長く使い続けたいと考えた時、オーバーホールは絶対に欠かすことができない不可欠なものです。

オーバーホールとは分解清掃のことで、読んで字のごとく時計を分解して清掃を行う作業を指します。文字盤を綺麗に保つためには、3~5年に1回はオーバーホールを行うことをおすすめします。

さらに、時計を分解してバッキンの交換、油を注入、部品を清掃することで、動かくなる原因を予防する効果もあります。文字盤を綺麗な状態で維持できるだけではなく、長く使い続けるためにも定期的なオーバーホールは不可欠な作業です。

とくにアンティーク時計の場合、一見すると何の問題もないように見えても経年劣化により油が切れていたり、部品が劣化していたりします。油が切れている状態で時計を使っていると部品同士で傷付けあい、摩耗して破損の原因になります。

文字盤を汚さないための予防策としてだけではなく、いつまでも末永く使える状態を維持するためにも、定期的なオーバーホールを欠かさないようにしましょう。

まとめ

アンティーク時計の文字盤が汚れてしまう原因と、汚さないための予防方法を詳しく紹介してきましたが参考になりましたか?

腕時計の顔である文字盤の汚れは、ベルトの汚れと同様にとても気になってしまうもの。ベルトの汚れは交換すればすぐに解消できますが、文字盤はそうはいきません。

汚れが気になる状態になっても解決策は交換しかありませんが、アンティーク時計であれば交換できるパーツがないケースがほとんどなので、いつまでもオリジナルの状態を維持するためにも普段から上記で紹介した予防方法を実践するようにしてください。

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