自分に合ったアンティーク腕時計の選び方を5つのポイントで紹介
アンティーク時計
その時代の最先端技術とデザインが集約されているアンティーク時計。
さまざまな定義がありますが、一般的には1970年代以前に製造された機械式時計がアンティーク時計にカテゴライズされます。職人の手でひとつひとつ丁寧に組み立てられた内部構造はまさに芸術品であり、シンプルな構造なので定期的なメンテナンスを欠かさなければ半永久的に時計として機能させることができます。
大量生産の現代では考えられない職人の高い技術と情熱が込められているアンティーク時計は、現行モデルにはない魅力と趣があります。しかし、いざアンティーク時計を購入しようと思っても、自分に合っている時計の選び方がわからないと悩んでいる方も多いでしょう。
この記事では、自分に合ったアンティーク時計の選び方を紹介していきます。購入に興味はあるけど踏み出せない、選び方を知りたい、購入時に見るべきポイントを知りたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
アンティーク時計の選び方を紹介
仕事の節目、新生活のスタート、思い出、記念日など、人生における何かしらのタイミングでアンティーク時計を購入するという方も多いでしょう。
アンティーク時計はただ時間を刻むだけの存在ではなく、ファッションの一部、自分のステータスを表す顔、長い時間を共にするパートナーなど、さまざまな顔を持ちます。そんな重要な場面で購入することが多いアンティーク時計だからこそ、自分に合った時計をしっかりと選んでから買いたいですよね。
以下の項目では、とくにアンティーク時計を選ぶ時に重要視すべきポイントを解説していきます。
利用シーン
最も重要な点は、購入したアンティーク時計をどのような場所で使うかを考えることです。
基本的には観賞用、仕事中だけつける、プライベートの時もつける予定、毎日つけようと思っているなど、購入予定のアンティーク時計の使用頻度をまずは考えてください。使用頻度に応じて購入すべきアンティーク時計は少し変化していきます。
機械式のアンティーク時計には、手巻きと自動巻きがあります。手巻きは自分でリューズを操作しなければゼンマイを巻きあげることができませんが、自動巻きは腕につけているだけで自動でゼンマイを巻きあげてくれます。
たとえば、購入を検討しているアンティーク時計を仕事だけではなくプライベートでも常につけようと考えているのであれば、自動巻きの方がストレスなく使い続けることができるでしょう。しかし、購入を検討しているアンティーク時計を普段使いはせず、自分にとって大切な日だけつけようと考えているのであれば、手巻きでも手間はかかりません。
また、とにかく安価で正確な時間を刻み続ける時計が欲しいのであれば、クォーツ式の時計が最適です。機械式のアンティーク時計は高級ブランドのなかでは値段は安いものの、クォーツ式のように正確な時刻を刻む精度が高いとはいえません。
自分に合ったアンティーク時計を見つけるためには、その時計を購入して自分がどんな使い方をしようと思っているのかを見つめ直す時間を必ず作るようにしてください。
ムーブメント
上記でも軽く触れましたが、アンティーク時計は機械式時計なので手巻きと自動巻きに分かれています。自分でゼンマイを巻く必要があるのが手巻きで、腕につけていればローターが自動でゼンマイを巻いてくれる自動巻きですが、どちらのムーブメントを選択するかは大きなポイントです。
手巻きと自動巻きはそれぞれに個性があり、異なる特長があります。
- 手巻き⇒ゼンマイを自分で巻く必要があるがシンプルで美しいデザインが多い
- 自動巻き⇒頻繁に使っていればゼンマイを巻く必要がないがメンテナンスコストが高い
手巻きは自動巻きよりもローターが付加されていない分シンプルなデザインなので、厚みが薄く美しい作りになります。さらに、毎日時刻を合わせたりゼンマイを巻かなくてはいけないという手間に愛着が沸き、手巻きならではの歴史を紡ぐことができます。
自動巻きは腕につけているだけでゼンマイが巻かれるので手間はかかりませんが、手巻きよりもパーツが多いためメンテナンスコストが高くなります。
アンティーク時計を選ぶ時は、手巻きと自動巻きのどちらが自分に合っているかを検討しましょう。ちなみに、歴史が古いのは手巻きなので、初めてアンティーク時計を購入するという方は手巻きを選ぶ方が多いです。
サイズ
自分に合ったアンティーク時計を選ぶ時にサイズを基準にする方もいます。
しかしながら、腕時計において最適なサイズというものは存在しません。自分が好きなサイズの時計を選ぶのが良いのですが、体形や体格と合っているサイズの時計という基準は存在します。
- 30㎜未満⇒小柄で細身な方
- 30~34㎜⇒一般的な女性用の腕時計のサイズ
- 35~37㎜⇒一般的な男性用よりも一回り小さいサイズ
- 38~43㎜⇒男性用の腕時計に多く採用されているサイズ
- 44㎜⇒体格が良い男性に好まれているサイズ
上記で記載した大きさはケース径と呼ばれる箇所で、時計のフェイスの直径です。リューズなどの部品は含まれない大きさなので、単純な時計の大きさと考えると良いでしょう。
腕時計の最適なサイズは「手首の幅×0.7㎝」といわれています。ちなみに、アンティーク時計の多くは標準的なサイズが35㎜前後なので、現行モデルよりも一回り小さいです。
自分の体格と体形を踏まえながら、アンティーク時計のサイズを選んでみるというのも自分に合った時計を探すうえでは必要なポイントかもしれません。
文字盤
腕時計の顔ともいえる文字盤は、アンティーク時計を購入する時にこだわりたい部分です。
最も目にする部分だからこそ、自分が気に入った文字盤のアンティーク時計を購入したいと考えるのは普通です。アンティーク時計の多くは3針タイプでシンプルかつ主張が少ないタイプのものが多いものの、個性的な顔を持つ時計も少なくありません。
もちろん自分で見た印象、デザインが重要ですが、文字盤に注目する時は以下の点を確認するようにしましょう。
- 色
- インデックス
- 針
アンティーク時計の多くは白やシルバーが定番ですが、製造から長い年月が経過しているので経年により剝がれたり焼けたりしている場合があります。それもまた味であると捉えることもできるため、この点は個人の趣味嗜好によるでしょう。
インデックスはローマ数字が一般的ですが、カジュアルに見えるアラビア数字も人気です。時計と分針だけの2針タイプ、秒針がある3針タイプなど、針の数も文字盤を見て時計を決めるうえでは重要になっていく部分です。
ベルト
腕時計にとってベルトは欠かせないもの。そんなベルトもまた、アンティーク時計を選ぶ際の重要なポイントになってきます。
- 革
- メタル
- ラバー
- ナイロン
多く流通しているのは革とメタルです。また、ベルトは素材だけではなくバックルもさまざまで、スライドさせて調節するスライド式、プッシュボタンを押し込んで調節するプッシュ式、三つ折りプッシュ式などがあります。
しかし、ベルトは腕時計本体とは異なりいつでも変更ができるパーツです。自分の好みの素材や色、デザインなどのベルトを使うようにしましょう。
まとめ
アンティーク時計を購入する際の選び方を利用シーン、ムーブメント、サイズ、文字盤、ベルトの5つの項目に分けて紹介してきましたが、参考になりましたか?
もちろんこれ以外にも価格、ブランド、年代などさまざまな要素があり、それらを総合的に踏まえてアンティーク時計は選ぶべきですが、この記事ではあえて5つのポイントに絞って重点的に紹介していきました。
とくに初めてアンティーク時計を購入するという方はムーブメントやサイズ、文字盤などは知らないこともあったと思いますので、外装のデザインだけではなくそういった内部構造にも目を向けて選ぶようにすると良いでしょう。
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