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アンティーク時計のガラス交換はどんなときに行う?種類別の料金相場を紹介

アンティーク時計 風防

アンティーク時計は、とくに一点ものを好む男性に人気があり、新品で購入するよりも安価で済むことから、コレクションしている方も多いアイテムです。

お気に入りの時計を長い間身に付けるためにも、アンティーク時計が壊れてしまった、傷ついてしまったなどのトラブルがあった場合の対処方法を把握しておく必要があります。

この記事では、アンティーク時計のガラス(風防)交換が必要なケースやガラスの種類別料金相場をご紹介します。

アンティーク時計をこれから購入しようとしている方も、お手持ちのアンティーク時計のガラス交換をしたいと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。

アンティーク時計とは

アンティーク時計

アンティーク時計(アンティークウォッチ、ヴィンテージウォッチ)とは、クォーツ式が発売される1970年代以前に生産されていた、ゼンマイで動くムーヴメントが搭載された機械式の時計のことを指します。

機械式の時計の中には、手巻式と自動巻式があり、手巻式はリューズをクルクルと巻き上げることで時計を動作させ、自動巻式は腕の動きによって自動的にゼンマイが巻かれるという仕組みになっています。

現在は時計といえばクォーツ式が主流で、電池を動力としてムーヴメントが動くため、若い世代の方は機械式の時計を知らないという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、アンティーク時計を好む方は、自分で毎日リューズを巻くことに楽しみを感じる方もいれば、便利な自動巻式を好む方もいて好みはそれぞれです。

アンティーク時計というと「高価なものなのではないか…」と考える方も多いのですが、実はアンティーク時計にはプレミアがついていないものが多く、比較的安価で手に入れることが可能です。

例えば、超ロングセラーで、現在の価格が60万円~150万円となるオメガ「シーマスター」のアンティーク時計は20万円代、2つの異なるタイムゾーンを同時に表示でき、根強い人気で、現在の価格が100万円以上のロレックス「GMTマスター」は60万円前後となります。

このことからも、人生初の時計は新品を購入してもその後はアンティークを集めるという方や、アンティークに魅力を感じ、いくつも買いそろえる方などさまざまです。

ガラス交換が必要なケース

アンティーク時計 破損

腕時計は気を付けて着用していても、日常的に傷がついてしまった、強い衝撃によってガラスが割れてしまったなど、トラブルが発生するケースもあります。

ここからは、ガラス交換が必要なケースをいくつかご紹介します。

傷がついてしまった

ガラス表面に小さな傷がついてしまう場合があります。小さな傷だから気にしないという方もいらっしゃるかもしれませんが、傷の位置によっては文字盤が見づらくなってしまい、使用していて不便を感じることもあります。

さらに、小さな傷であっても、その部分から水が浸入することによって、内部を破損させてしまう可能性も考えられるため、傷を発見したらガラス交換することをおすすめします。

ガラスが割れてしまった

小さな傷だけでは済まずに、ガラスに大きくヒビが入ったり、割れてしまったりすることもあります。

原因は衝撃や落下によるものが多く、あやまって落としてしまった、腕時計をつけたまま腕をぶつけてしまったなどが考えられます。

割れ方にもよりますが、大体のケースでは針や文字盤がむき出しの状態になります。

そうなると、ガラスだけではなく針や文字盤が傷ついてしまう可能性もあるため、ガラスが割れてしまったらそのまま使用したり放っておいたりするのではなく、早めに修理依頼をするようにしましょう。

ガラスが外れてしまった

アンティーク時計は長い間使用されていることが多いため、何度もガラス交換が行われている可能性があります。

部品の調達が難しく、純正のガラスが使用されていない場合、サイズの違いなどからぶつけてしまった、落としてしまったなどの衝撃によって外れてしまうことも考えられます。

ガラスが外れてしまうと、割れてしまったときと同様に針や文字盤がむき出しになる状態なので、早めに修理依頼をしましょう。

曇り、水滴が見られる

ガラスが曇っている、水滴が見られる現象は、内部に水が浸入しているために起こります。

わずかな隙間やガラス表面のヒビから、内部に水が浸入してしまうとガラスが曇ったり、水滴が見られたりします。

この場合はできる限り早めに修理依頼することをおすすめします。

時計内部に水が浸入していることによって、機械が故障してしまいガラスを交換するだけでは済まずにオーバーホールが必要となるケースもあります。

ガラスの種類別料金相場

アンティーク時計 修理

時計のガラスには、アクリルガラス、ミネラルガラス、サファイアガラスが存在します。

ここからは、それぞれの特徴や料金相場をご紹介します。

アクリルガラス

アクリルガラスは「プラスチック風防」や「プレキシガラス」と呼ばれることもあります。

1940~1960年代頃の時計に多く使用されていた素材なので、アンティーク時計はこのアクリルガラスが使用されている可能性が高いです。

強度を上げる目的から、ドーム型になっていることが多く、傷がつきやすい特徴がありますが、プラスチックでできているため傷がついても磨けば落とせる場合もあります。

現行モデルでも、オメガ「スピードマスター」やパネライ「ルミノール」などではアクリルガラスを採用しており、ドーム型の形状を好むコレクターの方も多くいます。

アクリルガラスは、表面を軽く爪で叩いたときに軽く低い音を感じるのが特徴です。

修理にかかる費用は、研磨が3,000円~、交換は8,000円~となります。

ミネラルガラス

ミネラルガラスは「無機ガラス」とも呼ばれるもので、現在多くの時計に採用されています。

ガラスを加工することで強度や透明度を増した素材ですが、ガラスなので欠ける、割れるといったトラブルは起こります。

主にカジュアルウォッチに使用される素材で、アンティーク時計に使用されていることはほとんどありません。

しかし、ミネラルガラスに特殊な強化処理を施したクリスタルガラスやハードレックスといった特殊なガラスも存在しています。

爪で叩いた時にアクリルガラスに比べると重く高い音を感じます。

修理にかかる費用は、ガラスの交換で20,000円~となります。

サファイアガラス

サファイアガラスは、コランダムという鉱物の一種で、人工的に作成されたサファイアを使用し、硬度が高く傷がつきにくいという特徴があります。

加工が難しいほど硬い素材になるため、特殊な加工を施してあるものは少なく、ガラス表面もフラットな状態のものが多いです。

高級時計に最も多く使用されているガラスで、傷がつきにくいことからも人気があります。

外部からの衝撃に強いことが特徴ですが、全く割れないというわけでもなく、割れるときはパキっと真っ二つに割れるような割れ方をします。

サファイヤガラスも研磨はできず、修理にかかる費用は、20,000円~となります。

細かい傷でも専門店で修理依頼がおすすめ

アンティーク時計 修理

上記でご紹介した通り、アクリルガラスであれば研磨することでよみがえるケースがあるため、ご自身で研磨を行おうと考える方も多いのですが、慣れていない方が時計を扱うことは危険です。

たとえば、時計のベルトを外すという行為だけでもアンティーク時計は気を使うものです。

中のバネをなくしてしまった、変形してしまったなどのトラブルを起こしてしまう可能性もあります。

また、ガラスに刻印がされていることもありますが、その刻印に気が付かずに研磨してしまったという例もあります。

さらに、研磨する際は研磨剤を用いるため、その研磨剤が文字盤内に入り込んでしまうなど、プロに頼めば起こりえないことが起こる可能性もあるのです。

そのため、ご自身での研磨に慣れているという方以外は、信頼できる業者を探してプロに研磨や交換をお願いしましょう。

まとめ

アンティーク時計のガラスが割れてしまう原因や、ガラスの種類をご紹介しましたが、参考になりましたか?

風防についた傷は、いくら小さい傷でもそこから内部に水が浸入する、文字盤が見づらくなるなどの不具合が発生する可能性があります。

アクリルガラスならご自身で研磨することも可能ですが、慣れていない方はできる限りプロに任せることをおすすめします。

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